2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 | --/--/-- --:--

【主の】トリニティ・ブラッドでエロパロ【お導き】

本スレURL:http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1181325490
1 :名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 02:58:10 ID:GivSPYO0
結構前に前に立ってたようなのですが、なくなってたので
新たに立てますた

ノーマル、ホモ、百合なんでもウェルカム
カプでケンカしないように
いろんな人がいるので価値観も十人十色
自分の価値観を押し付ける不届者はスルーで

力作SSカモーン!!


19 :名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 00:30:42 ID:YRls+RcU
いつのまにか新スレ立ってたのか。>>1乙。
来たついでに過去スレのリンク貼っておきますね。

トリニティ†ブラッド
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1112890967/

【トリブラ】トリニティ・ブラッド2【Canon】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1159278308/

SS保管庫
http://sslibrary.arings2.com/

前スレのイオエスの職人さんとか来ないかな・・・

25 :名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 00:19:59 ID:UB9xEKSK
あのねえ・・・・・・ケチをつけるんならせめて連載が終了してからにしたらどうなのさ。
一日一回の投下だってスレ保守の為なのかもしれないだろ。

ところでケイトさんは普段どんなスレを閲覧しているんですか。
あと、ケイト×カテリーナの場合、肉体がないのにどうやってカテ様を攻めるんですか。
後学のためにお伺いしたい。

26 :名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 02:04:01 ID:gy1fllzm
>>25
言葉責め・アイアン銘伝内のコード使っての触手責めとかでない?
名前が同じだしケイトとカテ様って一心同体感あるよね。
アベエスいいよいいよー初なエステルと優しいアベルがたまらん
GJ。続き楽しみに待ってるよ!

そういやケイトさんは処女かと思い込んでたけど
大学生時に経験してれば非処女の可能性もあるんだよなあ
それで幼カテ様にオトナの性教育(口頭で)とかもいいね
口調は上品なのにえげつない内容に赤面する幼カテ様とかモエス
想像したら夢広がってくるわーw

27 :名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 00:33:49 ID:UnQfuBcZ
幼女カテリーナに性教育って面白そうだなー。
ケイト先生によるオトナの保健体育講座はこんな感じか。

「あの人は指や舌で焦らすばかりで、中々あたくしの欲しい物を下さらないんですのよ」
隠喩を交えてはいるが、身振り手振りも加えてのリアルで卑猥なケイトの体験談。
その場はなんとか聞き流すものの、就寝前にうっかり話を思い出してしまう。
ベッドの中で悶々としながら寝返りを繰りかえし、どうにか眠ろうとするが想像は止まらない。
いけないとは思いながらも、火照った体を何とかするべく、そっと秘所へ手を伸ばす幼女カテ。
と、そこへ突然寝室の外から男の声が!!

扉を開き現れたのは、
1 幼カテによる躾の成果でだいぶ穏やかにはなったものの、まだどこかヤサグレてるっぽいアベル
2 最近知り合ったばかりのアルビオン貴族、レディファーストっぷりが板に付いているwww
3 同じく最近知り合ったばかりの若き異端審問官、穏やかな物腰のヴァーツラフ・ハヴェル
さあ誰だ!!!

29 :名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 02:55:47 ID:6jQMNB4A
Ax結成時にはユーグもいたけどAx結成=ケイト植物人間だったっけか?
もしそうなら成立しないかも…でも>>27-28凄い萌えるわ。ケイトさん正にそれだ。
もしこの二人ができていた(でなくても関係を持った事があった)ら
ユーグ外伝時のカテ様の冷徹っぷりが際立つが
一度寝て本性(というか性格の深いところというか)を知ったが故の対処かと思うとそれもいい

長々と言ったけどつまりはどれでもいいからお願いします書いて下さいハァハァという事です
2は教授に教えられるも肝心の教授は何もしない口頭プレイとかもありそうだ

32 :名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 02:46:31 ID:KAcQg0OI
>>29
幼女カテと事に及べそうな順番としては
青年ユーグ→アベル→教授→ハヴェル
とか思ってたんだが、レス読んで教授もいけそうな気がしてきた。

一応CANONを読み返してみたが、
3050年 ヴァトー家滅亡。ユーグは両手切断→失踪。その後教授に拾われて義手での剣術修行開始。
3051年 カテリーナとアベル、ローマ大学に移動。ケイト、教授、ハヴェルと知り合う。
とあった。ユーグが教授にくっついてローマ入りしているとすると可能性はありそうかな。
教授と別れて修行の旅に出ている可能性の方が高そうだが、
そこはエロパロ板的に都合のいい設定をとるということでw

42 :名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 11:45:36 ID:OHcGAlGA
>>34じゃないけど。
赤いってのは多分の多分 深紅の麗人 だと思うかもしれない。
野鶏は「ヤーチー」とよむんだな。
それの意味が……。

いかん。これ以上は皆を傷つけかねんし、>>34が叩かれるな。

45 :名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 02:31:05 ID:orFc6tCd
>>42
解説ありがとう。
そうか、そーいう意味だったのか、そうかそうか・・・。

46 :名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 17:44:13 ID:QXpmD3uU
>>45
余計な口出ししなけりゃ良かったな。
スマン。

47 :名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 19:13:51 ID:BIW3nWj+
>>46
それでも意味がわからない自分は勝ち組?
まあどうでもいいけど>>43続きキボンヌ

49 :アベエス書き:2007/06/26(火) 01:34:41 ID:likk0Srr
>>47
…週末まで待ってください
平日はムリポ

多分次くらいで終わる…ハズ

69 :アベエスエピローグその3(完結編):2007/07/01(日) 22:52:00 ID:JYs9mmOF
・・・・・・・・・

「単刀直入にお聞きしますが、昨日の夜…えー、み、淫らな夢を見ませんでしたか?」

「!!…………………見ました。(そのお陰で睡眠不足です。)でも、どうして
神父様がそれをご存知なんですかっ?!あれは私の夢で…」

アベルの一言で、エステルの顔にさっと、顔に朱が走り、語尾がだんだん
小声になっていった。

「いや、あれ、私のせいなんです。本当に申し訳なかったです…
エステルさんの事が大好きですから、夢の中でも逢えたらなー、と思って寝たら
エステルさんの意識を私の意識下に呼び寄せちゃったみたいです、ははは…」

あまりの現実離れしたアベルの話にエステルは絶句し、二の句が告げなかった。

「意識体同士の交わりですので、エステルさんの体に傷はついてないと思います。
多分。
いやー、それにしても人間やれば出来るもんですねー。良い体験をさせてもらいましたv」

話し終えてスッキリしたのか、後半、アベルはうきうきと語っていた。

「…えー、話の顛末はわかりました。って、なんでそんなに嬉しそうなんですかっ?!」

「あ、すみません、思い出したら嬉しくてつい。
どうですか、今夜辺り。夢を現実にしてみませんか?エステルさんも、まんざらじゃなかった
みたいですし。丁度明日はお休みですからv今夜は眠らせませんよー♪」

エステルの耳元で淫靡な誘いをつぶやくアベルに、

「っ~~~~~~~~!お酒でも飲みに行くような感覚で気軽に誘わないでください!!
(私にだって心の準備ってもんが…)こんの!エロ神父!!もう、知りません!!」

顔を真っ赤にしながら駆け出すエステルに

「あー、エステルさん。下着は一番の勝負下着でお願いしますねv」

と、アベルの犯行予告ならぬ、夜這い予告を聞きつけたエステルが、つかつかとアベルの元に
戻り、右のほほに真っ赤な手のひらのもみじマークをつけたのは、まぁ、ほんのご愛嬌って事で。


「これが今流行りの、【ツンデレ】ってやつですかねぇ…」

打たれたほほをさすりつつ、意味不明な事をしみじみつぶやく、アベルだった。


☆end☆


生まれて初めてのエロパロだったので無駄に長く、しかも駄文で本当に申し訳なかったです。
では、名無しさん@ピンキーに戻ります。ありがとうございました!

ノシ


71 :名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 01:15:06 ID:/RNAf+ub
>>69乙!
ご馳走様でした。

72 :名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 22:58:45 ID:Pw2vGY51
>>69
乙!おかずにします。

87 :85 セスエス:2007/07/08(日) 16:21:45 ID:wjMO63zY
「うんうん、形も良いし、張りもあるし、良い胸だねぇ~。」

いきなり、むにむにとエステルの胸を揉みしだくセスに、ビックリするエステル。

「…!セスちゃん!?いきなり何する…」

その続きを言おうとしたエステルだったが、セスの手が下半身に移り、
下着の上から敏感なラインを優しくなぞられ、それも出来なかった。

「ひゃっ!ぁあん、だ…ダメぇっ、セスちゃ…ん、なんでこんな事するの…?」

「だって、エステル可愛いんだもん♪本当は帝国にとどまってボクの傍にいて
欲しいんだけど、エステルの都合もあるから、そう我侭も言えないしね。
だから、最後くらい、ボクの我侭に付き合って欲しいんだけどな。」

女皇の顔から、最初に会った時の謎の美少女の顔に豹変するセス。
下着の上からとはいえ、繊細かつ、素早い動きでクリトリスをいじるセスの
テクニックに、思わず、腰が動いてしまうエステル。
膣から止めど無く秘蜜が溢れ出し、エステルの下着はすでにぐっしょりと
濡れていた。

「あ…っ、ふぅん…セ、スちゃん、ダメよ…ぉ女の子同士で、こ…んな…こと…ああぁ!」

「んー、全然問題ないよーん♪エステルは気持ち良いのはキライ?」

エステルの耳元で悪魔のささやきをつぶやくセスに、エステルは

「き…、嫌いじゃ、ない、けど…でも、でも…ひゃぅん!」

あまりの気持ち良さに、エステルは言葉も絶え絶えになり、全身を快感が包み、
ひざがガクガク震え、立っているのがやっとな状態だった。
濡れた下着をずらし、その指を膣へと運び、中を優しく蹂躙するセス。

「ニヒッvそうだよねー、キライじゃないよねー♪こんなにぐっしょり濡れてるんだもんね♪
ま、ボクのテクにかかったら、誰だってこうだけどねv」

エステルの感じる個所を一点集中、これでもかと攻撃を仕掛ける夜の女皇のテクニックに、
とうとうエステルが根負けした。

「…せ、セスちゃん…。もうダメぇっ…ん!、い、イっちゃうぅん…。」

「うんうん、いつでもイって良いよ、エステル♪でも、ボクにしっかりイき顔見せてねv」

その言葉を合図にエステルは、同性のしかも年下(実際はかなーーーーりの年上)に
イかされてしまった。

「んふふー。この帝国でボクのテクに敵う奴はいないからねv僕の子供達は全て調教済みさ!
ニヒッv」

帝国の800年を支えてきた夜の女皇の高らかな宣言が衣装部屋にこだました。


~完~


>>81
割り込んでしまい申し訳ないです
当方のが終わりましたので、遠慮なくお書き下さいませ

89 :81:2007/07/09(月) 18:03:30 ID:d6rD1hcA
>>87さん
ご馳走様でしたw
>>88
そんなに期待しないでくださいよ。
ご期待に沿えるものが書けるか分からないので……。

さて、続き逝きます。






 「!?」

アストの突然の行動に驚き、目を見開いたエステル。

そんなエステルの小さな胸をアストはやわやわと揉みしだきはじめた。

 「っ……キエフ侯……何を……んぁ……っ」
経験したことの無いような感覚に顔をゆがめつつ、エステルは途切れ途切れに聞いた。

そんなエステルをアストは愛おしむように見つめると
 「エステル……すぐにもっと気持ちよくしてやるぞ……。」

アストはそういうと、エステルの下半身に手を移し、エステルの秘部をなぞった。

 「ひぁ……っ……そんな……とこ……やぁっ」
 「ここが良いのか? エステル……」

エステルの秘部からはだんだんと愛液があふれてきた。
そして
 「あぁ……んっ はぁ……ぁ」
アストはエステルの膣へその長い指を入れ、ゆっくりと動かす。

 「キ……エフこ……う……ふぁ……いや、うご……かさな……ぁぁ」
快楽に喘ぐエステル。 

 「嫌ではなかろう? ナカもこんなに濡れておるに……もう、イきそうであろう?」
アストはにやりと笑いそういった。

だがエステルはそんな言葉はまるで聞こえないように
 「んぁ……ぁ はぁ……あぁ……・」
ただそう喘ぐだけ。

そして、アストがエステルの膣の奥深くを今まで以上に強く刺激すると、

 「うぁ……あぁぁぁぁっ……」

びくんっと体を震わせ、エステルは果てた。

アストは腕の中の荒い息のエステルに
 「ほんに……そなたは可愛らしいのう……。」
そう言うと、エステルの微かに汗ばんだ額にキスを一つおとした。

 


90 :81:2007/07/09(月) 18:15:19 ID:d6rD1hcA
 「キエフ侯……」
今だ少し息の荒いエステルはアストの名を呼んだ。

 「どうした?エステル 良かったか?」
アストは優しくエステルを見つめながら聞いた。

 「は……はい……。」
真っ赤になってつぶやくエステル。

 「そなたの声はほんに綺麗じゃったぞ?」
にこりと笑ってエステルの頭をなでるアスト。

 「……っ そん……な」
先ほどよりも真っ赤になったエステルをアストは優しく見やり、
彼女を手放したくない、あの馬鹿に渡すのは惜しいと、
そう心の中思った。

++fin++

文なんてほとんど書かないし、エロなんて書いたことないしなので無茶苦茶な文章になってしまいました……。
本当に申し訳ない;

見苦しい文章でしたが最後まで皆さんありがとうございました。

 

91 :名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 19:14:35 ID:e9+gjOHd
>>89
キター!
アスエス職人乙

92 :名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 00:19:35 ID:SI1Hu44E
>>90

GGGGGJJJJJ!!!!!
またの降臨をお待ちしております


ところで本スレに誤爆した方はいらっしゃって?
ニヤニヤ(・∀・)

93 :名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 17:46:47 ID:q/FqJBZN
>>87 >>90
乙!

142 :名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 11:49:36 ID:WdIF8rud

嫌ですわ。嫌ですわ。
そんなことを言わないで。
アタクシを拒まないで欲しいのです。

*************************************************************************************************


「一人で大丈夫よ、ケイト。心配しないで」


あの方がそう言い出したのは、一体何時からだったでしょう。
微笑と共に生まれる穏やかな拒絶。
記憶を振り返っても思い出せないほど私たちの間に馴染んだその言葉は、確実に彼女を孤独にしていきました。
アタクシが漸く気付いた頃には、開いた溝を埋められないほどに。


あなたはご自身を醜悪だと思っていらっしゃるんでしょう。
そして、それでも尚醜悪に生きていく覚悟を決めてしまわれた。
アタクシを、私達をこれ以上汚さぬようにと、たった一人で、その道を行かれると決めてしまわれた。
なんて、優しいお方。
なんて、残酷なお方。

けれども、そうして他者を、敵を、仲間を、拒み続けるあなたは喩えようも無くお美しいのです。
それは拒絶という名の気高さ。それは孤高という名の麗しさ。

                                                   …あなたが、遠くへ行ってしまう。

************************************************************************************************


叶うのならば、何度だって祈ってみせましょう。

アタクシを拒まないで。アタクシを置いて行ってしまわないで。
それ以上お美しくならないで。

一言で宜しいのです、「さびしい」と仰って下さいまし。

神などというどなたかへ捧げるものではありません。
私をこの世に留めるただ一つの名に向かって願うのです。


望むものは、ねえ、どうか。



最期の一瞬まで、どうか、あなたのお傍に。
カテリーナ様。


143 :名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 11:50:53 ID:WdIF8rud
勢いで書いた。今は反省してる。

エロ無くてごめん、トレスの存在忘れててごめん。
保守代わりだと思って許してやって下さい。

144 :名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 18:47:39 ID:HrS9K+9A
>>143
GJ

145 :名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 00:14:02 ID:L4wbiJhp
>>143
GJ!
なんか胸キュンだお

146 :名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 23:15:17 ID:aAsW13dY
>>142
切ないケイカテキタコレ
超GJ!

そういやケイトさんはカテ様のほぼ史上唯一の友人なんだよな
それを踏まえて読むと禿萌える

158 :ミルカセス:4 おまけ:2007/08/03(金) 23:59:03 ID:I0CoePGM
その後、ミルカは職務に戻ろうとしたが、昂ぶった感情が中々収まらず、
セスの寝顔を見つめながらの自慰にふけったとか。


~END~


159 :名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 04:11:13 ID:0zn4bRcv
>>158
GJ!
いいおかずにさせてもらったョ。

163 :名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 23:56:32 ID:WAt4vlAj
おねがいします職人様ノシ

165 :アベエス:1:2007/08/12(日) 23:14:40 ID:F4SWh/Og
>>163-164
職人なんて大層なもんではないですので、その呼び方は、ものっそ
こそばゆいです…



「エステルさん、お茶でも飲みながらカードしませんか?」

アベルとエステルに、突然二週間の休暇が言い渡された。国務聖省へ
入省してからというもの、休暇と言う休暇を取れずに怒涛の様な毎日を
送っていたエステルには嬉しい休暇だったが、いかんせん二週間は長すぎた。
最初の二、三日は寮の自分の部屋の掃除やら、生活必需品を買いに行ったりと
慌ただしく過ごしていたが、四日を過ぎた頃からやる事がなくなってしまった。
そこで、同様に休暇を貰ったアベルの部屋に遊びに来たまでは良かったが、
彼の部屋は、独身男性によくありがちな、台風が通り過ぎた後か、
泥棒が入った後かと思う位汚かった。
とりあえず午前中一杯かかって、人が生活出来る程度に小綺麗になった
アベルの部屋で、エステルが小さくため息をつき、寮の備品である
小さな応接セットの椅子に腰掛けた途端に、アベルが冒頭の台詞をのほほんと、
言った。

「いや~、折角の休暇なのに、わざわざ私の部屋の掃除に来てくれるなんて、
エステルさん、貴女は女神だ!天使だ!しかも差し入れにお菓子まで!
ああ、主よ!生きてて本当に良かったです!」

そんな大袈裟な台詞を吐きながら、アベルは紅茶(当然エステルが持って来た
差し入れ品の一部)をエステルへ差し出した。
エステルはほんのり甘く温かな紅茶を口に含み、ほっと一息ついた

「しかし、急に休暇とか貰っても、どう過ごしていいかわかんないなんて、
定年退職した後、どうしましょうかね…。」
「定年退職って…神父様、気が早いですよ…。」

国務聖省はともかく、AXに定年退職はないだろうな。あったとしても
死亡退職だろうな…とブラックな考えが頭に浮かんだエステルだったが、
あえて口にはしなかった。

「あ、でも神父様。カードなんて持ってるんですか?」
「確か、この辺りに…。あ、ありましたよ!」

造り付けの机の中からアベルが出してきたのは、使いこまれたカードだった。

「ただ、カードやるだけじゃつまらないですから、こう言うのはどうですか?
負けた方が勝った方の言う事を何でも聞く、って言うのは。」
「え…。それじゃあ、絶対負けられませんね!こう見えてもあたし、
カードの類は強いんですよ。」

こうして、アベルの密やかな思いが絡んだバトルが静かに開始された。


~続く~

168 :名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 00:40:15 ID:8fHh9A95
>>167
全力で全裸正座して待ってる

169 :アハーン@ピンキー:2007/08/17(金) 08:55:58 ID:9hUCJfMI
>>168さん
ありがとうございます!!!168さんは誰と誰絡みが良いですか?

170 :アハーン@ピンキー:2007/08/17(金) 09:57:47 ID:9hUCJfMI
>>169 の続き
リクは、騎士団の絡みでお願いしますネ。168さん。

171 :名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 22:33:27 ID:jQ2v1WNo
>>170
>>168ではないがリク
難しいところで、カイン×カテリーナとか…

172 :アハーン@ピンキー:2007/08/18(土) 18:06:06 ID:r0eCLa81
>>171さん
わかりました。
時間があるとき書きますね。今、話を考えているので・・・。

174 :カイン×カテリーナ byアハーン@ピンキー:2007/08/19(日) 13:30:52 ID:c94DhIGw
廃墟になった聖堂に、
顔がそっくりな二人の男が悪夢のような戦が繰り反されている。
―その戦慄を声も出ずカテリーナは見ていた。
「ナノマシン”クルースニク02“、稼働率上昇八十パーセント―承認!」
「かイン!貴様ハ許さン!」「何しても無駄だヨ。アベル?」
アベル・ナイトロードは、世界の敵。唯一の同じ遺伝子の双子の兄、カイン・ナイトロードに大鎌を振り下ろす。カインの頭上に大鎌が下ろされそうになるが―
一瞬の刹那。

グシャァ と云う音が聖堂に響きわたる。
黒き堕天使が下ろした大鎌が世界の敵が受けるはずだった攻撃を、転瞬したように黒き堕天使が攻撃を受けた。
「アベル!!」
声を上げたカテリーナがアベルの所に駆け寄った。
アベルは倒れ、赤色の生温かい雫溢れだし、中の器官がえぐれている。
「カ・・カテリー・・ナさ・・・ん。」
アベルからの口から赤い液が出て、カテリーナの名前を呼ぶ後苦痛で訴える顔で力尽きた。
「アベ・・・アベル!?
しっかりして!!」
カテリーナがアベルの体を揺する。揺すっても、揺すっても、アベルは動かない。カテリーナから目から、大粒の雫が溢れだした。


182 :アベカテ(エロなし):2007/08/26(日) 00:43:02 ID:c81gWwOj
保守のため、アベカテ投下します
エロなしですまそ

カテリーナは執務室で毎日のように送られてくる請求書に目を通しつつ、
海より深いため息をついた。
「カテリーナ様、新レシピを試して見たのですが、お茶になさいますか?」
カテリーナの憂鬱を悟り、良いタイミングでケイトが休憩を促す。
「そうね、お願いしようかしら。」
「もちろん今回のも自信作ですわ!では、少々お待ち下さいませ。」
ここのところ、体調が思わしくない。もともと病弱な体だったか、過労に加えて
心労も祟り、食欲も落ち、痩せ細っていく一方だった。
自分は何時まで生きられるのだろう、幼少の頃に思い描いていた決意は
実行できるのだろうかと、疲れていると、つい弱気な思いが頭を駆け巡る。
これではいけないと、気分転換のために窓を開けようと、目をやると
丁度、アベルが建物の中に入っていくところが見えた。

*  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *

ケイトの新作紅茶を美味しく飲み、良い気分転換になったわと、ケイトに
礼を言い、さて、執務の続きを、と思ったところに誰かがカテリーナの
執務室のドアをノックした。
コンコン
「失礼します。カテリーナさん、お仕事中ですか?」
声の主はアベルだった。
入ってきたら自分の執務室で、仕事以外何をするのかしら?と嫌味の一つでも
言ってやろうかしらと思ったが、あまりにおとな気ないと、思いとどまり、
アベルに「お入りなさい。」と声をかけた。
「お仕事中すみません、カテリーナさん。実はお願いがありまして…。」
入ってきた途端に申し訳なさそうにカテリーナを見つめるアベルに、
また、いつもの前借りかしらと思ったが、アベルの口から出た言葉に
死ぬ程驚かされた。
「えー、あのー、えー、…カテリーナさん!キスしましょう!」
「…………神父アベル。貴方はいつから起きたまま寝言を言うように
なったのかしら?それとも昨日、何か悪いものでも食べて?」
アベルの大胆不敵な発言に一瞬、思考が停止し、意識が遠のいた。
ふざけているのかとアベルを見やると、発言した本人は至って真剣そのものだ。
「あのですね、カテリーナさん。私は至って真剣です。
実は、朝配っていたフリーペーパーの誕生日占いの私の誕生日の所を
見ますとですね、なんと今日がラッキーデーで、更にラッキーにする行動が
【好きな人とキスをする】だったんですよ!」
「………。」
声もなく、ただアベルを見つめるカテリーナ。ここは上司として厳粛な態度で
臨んだ方が良いのか、それとも自分の気持ちに正直になった方が良いのか、
その二つの感情の狭間で、カテリーナの気持ちは荒海の木の葉のごとく、
揺れ動いていた。
「…カテリーナさん?」
小首を傾げ、捨て犬のような目でカテリーナを見つめるアベル。
「……ぷっ。ふふふっ…」
カテリーナはアベルに悪いなと思いつつも、思わず吹き出してしまった。
「ふふっ、まったく、貴方って人は…。長年付き合ってきたけど、未だ
掴めないわね、貴方って人が。」
カテリーナは椅子からそっと立ちあがり、アベルに近づき、すいこまれそうな
彼の冬の湖色の瞳を見上げ、【Yes】の代わりにアベルの手を取り、自分の頬に
押し当てた。
それを合図に、アベルはカテリーナのあごを軽く押し上げ、優しく口付けた。

*  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *

アベルとの甘く熱いキスに、このまま時間が止まってしまえば良いのにと、
蕩けるような思いにとらわれたカテリーナだった。

183 :名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 13:56:05 ID:32PZMF6f
>>182
GJ!

185 :名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 23:37:31 ID:6B/QZRnC
>>182
GJ!カテ様関係はほのぼのした話が多くて和むなぁ
というか、なんかカテ様ってエロが想像できないんだよな。なんでだろう?

215 :名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 22:39:39 ID:5gn8Fi/1
       ∧,,_∧
      ( ´・ω・)∧∧  <ドンマイ>>214
       /⌒ ,つ⌒ヽ)
      o(___  (  __)
 _,,..-―'"⌒"~ ̄"~⌒゛゛"'''ョ
゛~,,,....-=-‐√"゛゛T"~ ̄Y"゛=ミ
T  |   l,_,,/\ ,,/l  |
,.-r '"l\,,j  /  |/  L,,,/
,,/|,/\,/ _,|\_,i_,,,/ /
_V\ ,,/\,|  ,,∧,,|_/


216 :アベエス*2:2007/09/03(月) 00:21:32 ID:TspgqZ4D
>>215に励まされて、続き行きます。


『し、神父さま…!?なにをっ…?』

長い睫毛が震えている。
大きく見開かれた瞳に、欲望に染まった私が映る。

『ハァっ……、っ…。』

自分の吐く息が普通では有り得ないくらい熱い。
息だけではない。身体の全てが熱を帯びて疼く。

何なんだ、これは―――――!?


『驚いた?僕の糸はね、神経回路まで操ることが出来るんだ。苦痛も………悦楽も、ね。
 せいぜい楽しむといいよ。あぁ、エステルは初めてだから壊さないようにねっ。』

そう言うと、人形使いは踵を返し闇の中えと消えて行った。
自分の身体の下から聞こえてくる嗚咽に気付いて視線を落とすと
彼女は奴の言葉を聞いて、泣きながら身を硬くしている。
ずっと修道院で育って来た少女。当然のことながら、そのような経験は全くないのだろう。
身体を震わせて熱い息を吐く私に怯えている。
そんな彼女の顔にさえ、私は欲情する。不安げに揺れる瞳に、征服欲を掻き立てられる。
このまま自分のものにしてしまいたい。

『嫌ァっ!!離してっ…離して下さい!だ、誰かぁっ!!!』

邪まな考えを浮かべる私に感づいたのか、泣き叫び、身を捩って暴れ出す。



―――拒絶の言葉―――



冷静に考えれば当たり前のことだ。
同僚の男に組み敷かれ、今まさに犯されようとしているのだから。
だが、人形使いの糸に思考を狂わされた私には判断能力が無かった。

拒絶の言葉


エステルさん、貴女まで…私の傍から居なくなるおつもりなんですか?
私が………私がバケモノだから?
嫌です…。そんなこと絶対に許しません。
他の誰かのものになるくらいなら、そんなことになるくらいなら、
今、ココで―――

220 :アベエス*12345の者ですが:2007/09/03(月) 00:29:36 ID:TspgqZ4D
すみません、無駄に長いです。
やっぱ長過ぎますかね…?一応まだこれから続いたりするんですが需要あればうpします。
お粗末様でした。

221 :名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 00:39:13 ID:iOpNrB/O
>>220
超GJ!
Sッ気たっぷりのアベルに(*´Д`*)ハァハァ

勿論続き待ってる!

223 :名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 17:40:40 ID:NBERWPad
>>220
続き待ってる!



224 :名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 23:00:50 ID:dkvQbdbZ
>>220

    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 続き! 続き!
  (  ⊂彡
   |   | 
   し ⌒J


225 :名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 23:28:05 ID:f8k/Rcui
>>220
ネ 申 降臨!!

226 :名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 14:49:22 ID:HzBdd9+u
おお主よ、>>174の続きが気になります…。
アベエス神降臨中に他カプの希望をしてごめん。
でもカイカテってあんまり見たことないから、是非完結させてほしいんだ。

234 :名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 23:50:14 ID:VL73czBv
>>220
PC治癒祈願

じゃあ自分は全裸メガネで待ってる!!


235 :名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 01:16:21 ID:xpwC9t0e
>>220に神の祝福があらんことを

エィメン!

237 :名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 17:38:06 ID:tlc8t6wa
>>220のパソコンに祝福があらんことを
イエメン!


239 :名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 01:00:29 ID:jMPrrDcH
>>220タソの続き投下をwktkで待ってる

240 :名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 16:04:27 ID:2C9esbM/
>>220のパソ がんがれ。

241 :名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 23:33:08 ID:VQ0W9z2r
ここは>>220を応援するスレッドになりますたww


243 :名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 00:56:43 ID:ERya5xPh
>>237-238
私もちょっと前まで「イエメン」って読み違えてた
テラハズカシス…

って事で、エステルさんの恥ずかしいSSマダァー?!

246 :繋ぎ アベル×アスト:2007/10/01(月) 01:42:17 ID:X09/Nsuo
気付いた時には抱きしめられていた。
長生種の身体が反応できないほどの速さで抱きしめられたのではない。
むしろ緩慢なほどの動作で、アストの身体は絡め取られてしまっていた。
サラリ、と銀髪が頬に触れている。短く息を吸って怒鳴ろうとしたが、声が上ずってしまった。

「…何のっ、つもりだ…今すぐこの手を―」
「本気で嫌なら…アストさんなら振りほどけるでしょう?」

自分の言葉を遮るようにして耳元で囁かれ、アストは固まってしまった。実際、アベルの腕にはほとんど力は込もっていなかった。長生種でなくとも振り払えるほどに。
『振り払う』という選択肢を与えながらも、アベルの優しい腕は確実にアストの自由を奪っている。
拒絶する素振りを見せないアストの様子に満足し、アベルはアストの左耳の後ろに鼻を押し付けた。

「アストさん、いいにおい…」
「っ馬鹿者…!!」

蕩けたような声につられて、アストの身体も熱くなっていく。
入浴後だったアストの薄い部屋着の背中にまわされていたアベルの両腕は、今は左腕だけでアストを支えている。
右手はアストのうなじからこめかみを撫で、髪をかきあげる。
そしてチュッと音をたてながら、かきあげた髪の生え際にキスを落としていく…





携帯から失礼をいたしました。エロ無しですが、繋ぎになればと思い書き込みました。

247 :名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 23:46:32 ID:nS38KgwI
おおっ、新たな神様降臨ktkr!!
アベル×アストって好きな組み合わせだから嬉しいよ
アストさんちのお風呂って精油やハーブがたっぷり入ってて
すごくいい香りがするイメージがあるから
入浴後のアストさんもいい匂いがするんだろうなあ
うなじの匂いを嗅いだアベルが羨ましいw

この後の展開がどうなるのか非常に気になるんだが
続きを期待してもおk?
>>246

248 :名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 01:26:45 ID:CnXZwKK7
>>246
超GJ!
続きも気になるお

272 :繋ぎ アベル×アスト:2007/10/15(月) 02:38:57 ID:2osK++ve
以上です。
遅くなって申し訳ないです。
思ったより長くなってしまいましたが、早漏のアベルとか書いていて楽しかったです。
ありがとうございました。

273 :名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 23:06:39 ID:Vpp6LBb1
>>272
ぐっじょーぶ!!の嵐
大作なアベアス乙!

275 :名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 23:53:22 ID:+JuhsOD8
>>272
アベアスGJでした!!
アベルに中指とかアストさんの中がとか
実況中継されて照れるアストが可愛かった
早漏を上手く誤魔化すアベルワロスw
伊達に長生きはしていないなw

二人一緒に湯浴みをするということはもしやこのあと
風呂場プレイが行われたりするのではと妄想してしまった…
おお主よ、この哀れな想像しかできない私をどうかお許し下さい

276 :トレカテ:2007/10/16(火) 22:00:22 ID:kAJmGt7n
USBメモリの奥から見つけ、もったいないので投下。
大作なアベアスさんの後で稚拙で恥ずかしいのですが、
保守のつもりでよろしく。

人は彼女を「氷の女」と畏怖する。
温かい血の通っていない、感情のない人間だと。
その通りならば、このような浅ましいことなどせずに済むというものを――。
溜息をつきながら寝台に横たわり、夜着の前を剥だける。


下着の下に手を延ばすのを一瞬躊躇する。
だが、肉体の渇きはますます耐え難くなるばかりだ。
覚悟を決め、そろそろと手を差し入れると、柔らかな茂み。
さらにその奥に指先をすすめると、熱く湿った感触。
躯の裡から出口を求めて止まないマグマが渦巻いている。

「神父トレス、こちらへ」

部屋の片隅に控えていた番犬に、剃刀色の眸を向ける。
忠犬に命じるは、他の女性が棲んでいる、クルースニクである彼の代理。
「肯定」と即座に答える声は、彼本来のものではない。
気を利かせたつもりであろうか、その声はあの銀髪の神父のものであった。
もしも姿形までもを変えることが可能ならば、完全に彼に成りすますことであろう。

━━何と罪深いことか。
機械人形に抱かれながら、脳裏に想い浮かぶは異父兄の貌。
どういうことだろうか、常日頃から想い焦がれている、冬の湖のような碧の眼の男ではない。
彼女を蛇蝎のごとく忌み嫌う、実の兄。

忘れられない。忘れられない。忘れられない――!
忌わしい色狂いの父親の血が共鳴し求めるのであろうか。
たまらなく、恋しい。
欲しいのは繊細な慰撫ではなく、猛々しく激しいもの。

「…に、に…い……さ…まっ!」

剃刀色の眸に、涙が、浮かぶ。

277 :名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 00:04:28 ID:Jp+5fASA
>>276
投下してくれてありがとう。トレカテ好きだし、フランチェスコ×カテリーナも好きだからとても嬉しい。
嬉しいんだが、フランチェスコ好きの一人として一言だけ言わせてください。
カテ様はメディチ卿のことを「兄上」って呼ぶんだよ……。
気になったのはそこだけで、文体もシチュも好みのものだから、もし続きを書く予定があるのならばwktkして待たせていただきます。
てかどなたかメディチ卿ものに挑戦してくださるような猛者はいらっしゃいませんか。
脳内妄想だけで補完するには限界があるorz

316 :保守 ラドゥ×エステル:2007/12/02(日) 23:32:59 ID:ACuel1rM

冬特有の冷たく透き通った空気が部屋中に満ちている。
その空気が時間すら凍りつかせたように静かな空間を作り出す。
ただ、部屋の一ヵ所を除いては。


エステルは身震いするとシーツと毛布に頭を埋めた。
ベッドの中はこんなに暖かいというのに。
背後から自分を抱き締めている腕に触れてみる。
(温かい、というより熱いくらいだわ…部屋の真ん中に座っていただけば暖房になるかしら…)
腕の中でくるりと体ごと振り返り、目の前の首筋に頬を擦り寄せる。
「…冷たい」
低く掠れた寝起きの声に、エステルは顔を上げる。
「おはようございます、ルクソール男爵」
そう言うと、今度は首筋に唇を押し当てる。
ちゅ、と音を立てながら何度か口付けて再び顔を上げた。

「ストーブに火を入れてくださいません?私がやってもよいのだけれど、あなたなら一瞬だわ」
「…充分に温まっているようだが?まだ足りないのか?」

ラドゥは一層強くエステルを抱き締め、背中を撫で始める。
その妖しい動きに危うく流されてしまいそうになる…
ダメダメ。これでは部屋は暖まらない、とラドゥの胸を押して抵抗する。
やれやれ、と面倒臭そうにラドゥは瞼を開いた。
ラドゥがベッドを出ると暖かなシーツの中にぽっかりと空いた空間が少しさみしい。
エステルはラドゥが寝ていた場所にもぞもぞと移動する。
彼の匂い。
微かに混じるタバコと香水。
犬のようにすんすん鼻を鳴らしていると、毛布越しに押さえつけられてしまった。

「薪がもう無いよ。今入れたので最後だったから」
「あら、じゃあ外に取りに行かなくちゃいけないわね?」
「私が取りに行ってもいいのだけどね、命と引き換えになってしまうから。もう日が出てきたよ」

そう言ってラドゥはベッドの中に戻ってきた。
エステルは重い溜め息を吐くと、諦めて薪を取りに外へ出ることにした。
渋々毛布を捲ったエステルの手をラドゥが掴む。

「…暖めてから行った方がよくないか?」
「…も…戻ってから!」
「戻ってからも暖めるから」

そしてお互いの冷えた唇を合わせ、ベッドの中へ潜っていった…



317 :名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 23:36:07 ID:h4OlppBq
>>316
おおお、GJ!

318 :名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 23:52:20 ID:ACuel1rM
>>317
ありがとうございます。
ほとんど絡まない二人だったので妄想すみません。

319 :名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 01:00:44 ID:MJoPTAGu
>>316
寒い時期にあったまる話だ

320 :名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 17:46:27 ID:q5KoIpPH
>>316
GJ!!!



321 :名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 22:49:42 ID:KaP/V3nB
絡みのないキャラ同士で、どう上手くエロパロを書けるかによって
その職人さんの力量がわかるってもんよ


おっと、前置きが長くなった
>>316、GJです

333 :アス×イオ/4:2007/12/18(火) 20:40:19 ID:AiaeSmOn
痺れそうな感覚が、全身に走る。
白濁した湯に体が溶けてしまいそうだ。
白い指が、いまにも弾けそうな欲望の塊の部位を、さらに挑発するように滑らかに纏わりつく。
キエフ候の腕が、白濁した水面に粗い波紋を作り、その動きにあわせて、何故か不自然に腰も揺れる。
嫌だ、こんなのは。
何故、こんな場所で……!

思いとは裏腹に指の動きは湯の中で更に艶かしく激しく擦り上げて、
落ち着き場のない浴槽の中で、腰だけがキエフ候の手の動きに反し、逃げる。

しかし白く柔らかな指の腹は、容赦しない。
逃げる力すら、その動きを利用して、指で全てを覆い、反動を快楽に変化させる。
そして更に、そのまま上下に、力技で擦り始めた。

「まずは一度出してからじゃ」
「は、あ、ぅ、」

唇をかみ締め、その衝動から逃れようとする。
全てをぶちまけたい衝動。
こんなのは、嫌じゃ。
こんなことは、やはりあのやわらかな赤毛の……

「う、」

あの少女を思い浮かべた瞬間。
更に天辺を攻め上げ、いままでに感じたこともないような境地に立ち入り、全てが破裂した。

今も握り締められている柔らかな白い指が、あの少女のものだったらどんなにも良かったことか。
目の前の白い双丘が、あの少女のものだったら、今すぐ顔をうずめてみたい。

ああ、あの少女とならば。

白濁した湯は、びくん、びくんと噴出した同じ色の粘液を何食わぬ顔をして同化させていく。
最後の一滴がまでも、飲み込んでいく。
その間、とても長い時間に感じ、ただただ呆然とキエフ候の湯浴み場の天井を仰ぐ。
どれくらいの時間が経ったのだろう。
湯気に混じり、菫と酒の匂いが漂った。

「さて、練習がてら余を楽しませるのじゃ、メンフィス伯。」

目の前の彼女は、今までの全てが、まるで前座だったかのように目を細め、
先程まで男をしごき、快楽の天井に行かせた手を、湯から出し、ぺろりと舐めて

呆然と天井を仰ぐ上から、白く滑らかなラインを描く体を、
ゆっくり上に重なるように、湯に沈めた。


334 :330:2007/12/18(火) 20:43:28 ID:AiaeSmOn
一回で収まりました。
完結できてよかったです。お見苦しい文章ですが、これにて失礼します。
それでは、ROMに戻ります。

335 :名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 22:33:22 ID:vLhb8SKV
>>334
乙!!

336 :名無しさん@ピンキー:2007/12/22(土) 17:40:06 ID:uoNYNpnv
>>333
イオンタソの貞操の危機!
でも乙

351 :ディーエス続き :2008/01/02(水) 20:49:59 ID:4sKdpylI



エステルのナカはだんだんと痙攣し始め、エステルの限界がもう近いことを教えてきた。


「っは……エステル……もうイきそう?」
「ん……っふ……んぅ……」


それを肯定と捉えたのか、ディートリッヒはこれで最後だと言わんばかりにエステルの奥を抉るように突いた。


「……っ!!」

声にならない叫びを上げ達すると、エステルのナカが収縮してディートリッヒを締め付ける。

「っく……っ」

ディートリッヒは熱い白液をエステルの中に放射した。


がくり、不意にエステルの膝が落ちた。
慌ててディートリッヒがエステルをささえ、自分にもたれかけさせるようにして座らせる。


「大丈夫かい?少し激しくしすぎたかな?」
「……平気よ。 大丈夫。」

エステルは力なく笑ってみせた。

そんなエステルにディートリッヒはキスを落とす。
キスに応えながらエステルは小さく呟く。

「好きよ、ディートリッヒ。」


悪魔は心の中ほくそ笑みながら呟いた。

「僕もだよ。……愛してるよ、エステル。」


++fin++





お粗末さまでした。
エロとか書いた事ないもんですまん。


そういえばディートリッヒって童貞?


353 :名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 03:03:36 ID:YhizgT7+
>>351乙でした
Dは非童貞
遊んでるとまでは言わないけど女には不自由してなさそうな
薄そうだけど

イザークも非童貞
基本的には来るもの拒まず
だけど滅多に来ないので常に初心

勝手なイメージ

354 :ディーエス続き :2008/01/04(金) 09:04:42 ID:ms5CLfnE
>>351 いただきましたw

ディートリッヒはそういう勉強はしているけど、実践したことがない?って感じかと思ってた。

356 :名無しさん@ピンキー:2008/01/04(金) 15:29:34 ID:dbTc0JqD
>>353
初心を忘れないイザークバロスww

416 :レオン×カテ:2008/02/04(月) 16:09:16 ID:tr4jom1d
パンツの話で盛り上がってる中空気読めずにお邪魔しました。

執務室のブラインドがカーテンになってたり、間違いだらけですが。



417 :名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 21:31:57 ID:7d1bZSH/
>>416
乾燥していたスレに潤いの神キタ━━━(゜∀゜)━━━!!
しかし、レオカテとは珍しいが超GJであります!!


418 :名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 21:56:27 ID:NQVGx+Bd
>>416
レオカテに萌え死んだ。
神ありがとう!!!!!

421 :名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 22:45:55 ID:z1is5pM0
>>416
いいもん読ませてもろた
カテ切ないよカテ

422 :名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 00:29:55 ID:Vg39mpJE
>>416
「何年待ったか」の答えが9年ってことか…ちくしょう、ニクい演出しやがるぜ!
この二人、美女と野獣で意外にお似合いだな

434 :ユーグ?×モニカ:2008/02/12(火) 00:56:21 ID:6nfh7Ybx
この二人って会話してたことない気がする。

437 :名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 14:34:17 ID:beyUoM0R
>>434
こりゃいい。意外だけどGJ!

451 :名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 22:47:38 ID:alS9fjii
>>220タソのお戻りは、いつになるんだろう…

469 :名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 00:22:07 ID:cIKF5JiU
・・・・・・もうつっこむのよそうぜ。
その代わり何かSSっぽいの書くよ。明日暇だし
あまりうまくはないけどさ。
何がいい?

470 :名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 12:49:52 ID:IZYDs0f9
>>469
あ、神様?もう書いてる?
トレエスが読みたい!

471 :名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 16:57:00 ID:YY1mAyT1
>>469
私もトレエス読みたい

534 :名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 00:12:25 ID:nlfi7uTI
今回はここまでです。
我ながら悲しくなるほど今後の展開が判っちゃう文章だなあ、読んでくださった方ありがとう。
電波を文字に変換する難しさを痛感しました。

叱咤激励、よろしくお願いします。


536 :名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 15:47:28 ID:BoF7fGup
>>534
乙です!


なんか唐突にカイン×アストで話を思い付いてしまったんだが茨道どころじゃないよな…orz
妄想が暴走したら空気読まずに投下するかもしれん。

537 :名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 22:31:04 ID:ThA/qFuZ
>>536
オッケーオッケー
投下を待ってるぜ

539 :名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 00:44:27 ID:B82vA8Xr
>>534
    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 続き!続き!
  (  ⊂彡
   |   |
   し ⌒J


541 :名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 22:19:39 ID:ttrFm/1D
>>534
気長に待ってます

558 :☆に夢見てる人は読んじゃ駄目:2008/09/04(木) 14:29:15 ID:oKoOBf9J
ディー「エステル、とうとうリーダーも堕としたって?」
☆「あんなドーテー、ちょろいちょろい
次期リーダーは私のものよ」

ディー「ちゃんと暗い所でしたんだろうね?
☆の身体、明るい場所で脱がれると、汚くって興ざめだけらな」
☆「失礼ね、まあ傷だらけでそのとおりなんだけど。
でもそんなことばかり言ってたら、もうさせてあげないから」

ディー「それはこっちの台詞。
いつも親父ばっかでゲロって言ってるの誰?」
☆「あー煩い。さっさと脱いで出しなさいよっ」

書き逃げっ

560 :名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 12:38:38 ID:QlQEC6z5
>>558
GJであります(`・ω・´)

563 :名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 15:52:27 ID:gI2Oha9F
>>558>>556
の順で読むと何となくssっぽいな?

589 :名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 21:14:32 ID:tgYh8Zct
女性キャラが少ない上にヒロインならば……自ずとそうなってしまうかと。

590 :名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 22:09:01 ID:+4zRhjdV
>>589
レス

別にビッチだということが悪いとは思わないんだ、むしろどんとこい
聖女なんて妙な神聖視されるよりビッチなエステルの方が
(個人的には)高感度大だなあ…という主張だったんだけど、言葉が足り無すぎて反省した


639 :取引相手×ケンプファー(女体化):2009/01/24(土) 04:12:47 ID:VooDjh5S
女体化注意、ケンプファー受物です。

とある都心のホテル、その一室に1組の男女がいた。
男の方は年の頃は五十路に入ったあたりだろうか?
人相の悪い顔立ちと、岩石のように濃い皺が刻まれ
到底人当たりのいい容貌ではなかった。
女の方は陰気で、死魚のようにぬめりとした黒い目が印象的だ。
腰ほどまである黒髪と、整っているが人間性の薄弱とした
顔が特徴だ。
「いやぁ、まさか君自らが相手だとはねえ」
男が亀裂のような口を動かして女に話しかけた。
女の方は少し唇を持ち上げ笑うと、白いワイシャツの
胸元をくつろげていきながら答えた。
「私のような年増は苦手でございましたか?」
「いやいや、そんなことは無い。」
豊満ではないが、形が言い胸を収めた白いブラジャーに
手を当ててケンプファーはゆっくり男に近寄った。
この男は、表向きは大会社の社長だったが実際には
麻薬の密売をしてのし上がって来た蛭のような男だった。
しかし、幾ら金があっても帝国側やローマなど
1個人が容易にマーケットを広げられない場所はある。


649 :名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 09:03:25 ID:qcHaiEf1
>>639
GJ!久しぶりに見に来たらSS投稿されててビビったww
魔術師がらみの話はこのスレじゃ初めて見るけどそれがまさか女体化とは!

650 :名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 09:42:18 ID:VooDjh5S
本当は魔術師+人形使い×ミラノ公にする予定だったんだが
何故かこうなった…

今度リベンジする

652 :名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 18:42:09 ID:6aQOHWXC
>>650
GJ!
ある意味すげー斬新だた

657 :名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 00:36:12 ID:pp5X1c0P
個人的にエステルは総受けなんだが

658 :名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 02:34:00 ID:iy0xhLBF
>>657
自分もそうであります!

665 :名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 21:22:32 ID:AysYUH8k
>>664
このスレの話題にってことか?それなら投稿されたSSにはなかったと思うが…
アニメと漫画に出たかって意味ならユーグしか出てないよ。

666 :名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 23:33:55 ID:mSYc8bux
>>665
ありがとうございます。
スレに出たかどうかの質問でした。


ヴァトーは多分ムッツリーニだろうな。

687 :名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 12:19:54 ID:b6laRWEl
シェラ「帝国の男性は皆、コッドピースをつけていたんです。」
エステル「コッドピース?」
シェラ「男性のアレを大きく見せるためのものですよ。」
エステル「アレ……?大きく見せるって?」
シェラ「……男性の股間の息子ですよw大きいことは男性の威厳なんです。」
エステル「……( ゚д゚)ポカーン」
シェラ「下品な話をしてすいませんでした、エステル……」
エステル「あ、いや……」
シェラ「不快な思いをさせてすいませんでした。代わりにと言ってはなんですが、すぐに気持ちよくさせて差し上げます!」

ガバッ

エステル「きゃあシェラ!そんなとこ触っちゃらめええぇぇぇぇっ!」
シェラ「可愛いです……エステル……!」



もう駄目だ自分。

688 :名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 13:41:44 ID:pBrOBpXq
>>687
GJ

691 :名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 23:33:23 ID:hZpaaSQE
息子サイズイマゲ

教皇庁
フランチェスコ
ペテロ
レオン
マタイ
フィリッポ
ノウフェイス
教授
ユーグ
アベル
トレス・ドゥオ
聖下
アンドレ

帝国側
禁軍隊長
小父様
ラドゥ
ジェラ
超えられない壁
イオン

騎士団
百貌王
ケンプ
毒蛇王
カイン
ディート
メルキオール


かなあ。
百貌王はさり気なくすね毛まであったし、男性ホルモン強そう


692 :名無しさん@ピンキー:2009/02/06(金) 01:17:40 ID:HSmaota4
「エステルのお豆、とってもかわいらしいです。沢山いじめたくなってしまいます。」
「ひゃぁ……あ……そんなにしたららめぇ……ぅあ、あたしもう……あっ……!」
「あらあらエステル、もうイってしまったんですか?そうでした、歳の数だけお豆を戴かなくてはいけませんでした。エステルのは一つしかありませんから……回数で勝負ですね!」
「……え……それって」
「第二回戦です!うふふ!」
「あっ!シェラ、らめぇぇぇっ!!」



>>691
越えられない壁クソワロタw

693 :名無しさん@ピンキー:2009/02/06(金) 14:46:09 ID:cqGBqWac
>>691
アンドレ→アンデレ
ジェラ→ジュラのことか?
アンドレは確かアストの親友の仇の方だったはず…
しかしランキングは妙に納得した。

>>692
シェラ歳いくつだよww

695 :名無しさん@ピンキー:2009/02/06(金) 18:13:36 ID:HSmaota4
>>693
「女性に歳を聞くのは少し無粋というものです……そうですよね、エステル?」
「ひぁ……ホントにシェラいくつなのぉ……先が見えないよ……ぁっ……またイっちゃうぅ!」


705 :名無しさん@ピンキー:2009/02/14(土) 18:05:26 ID:Ojgfdbja
エロ無しすまそ

教皇庁の一室、普段ならば世界で一番美しい枢機卿と
その騎士たちが集い、同志としての語らいをするその部屋に
2月14日にはあからさまにおかしな空気が立ち込めていた。

「教授~、やっぱりこれ食べなきゃいけませんかね?
いえね、私だって食べ物は粗末にしたくないですし
何よりカテリーナさん手ずから作って下さったものです。
そりゃあ大切にしたいですよ。でも……」
アベルの手には小さな赤い包みが乗っていた。
白いリボンを巻かれたそれは、中に入ってるであろう物の
甘く優しい香りを包み込んでいる。
「女性がくれた物を拒むのは紳士の嗜みから外れるからね、
紳士ならば、例えそれが毒とて飲み込むものだよ。
なぁに、解毒薬くらい私が作ってあげるから安心したまえ。」
パイプをふかし、自分自身も受け取った包みを指に
挟み相手を促した。
「うぅ……そこまで仰るなら教授がお先に召し上がってください。
私はその後からでも……」
「ほぉ、君は解毒薬が無くてついうっかり残念なことになっても
構わないのかね?
まあ私は一向に構わないがね」


709 :名無しさん@ピンキー:2009/02/14(土) 22:36:28 ID:adpvK9rl
「シェラ!今日はヴァレンタインなの!だからシェラにもチョコあげるね!」
「良いんですかエステル?私、何もお返しできませんよ?」
「いいのよ!いつもあたしがお世話になっているし!」
「エステル……せめてものお返しに私を差し上げます!」

ガバッ

「キャー!シェラ、そんなとこ触っちゃらめぇええええっ!」

>>705
血のヴァレンタインってヤツですね!GJ!

728 : ◆WdbK40Opts :2009/02/23(月) 07:27:55 ID:RiLlQ5Oy
トリブラの男女比率が偏ってるからどうしても男に
眼がいくんだ。すまんな


侮蔑を含んだ言葉にユーグの眼から涙が溢れた。
しかし、膣肉は熱く相手自身を包んでしまい、先ほどまで
身を苛んでいた痛みも無くなり、体は吸血鬼が言う通り
淫乱な売女のようになっていた。
「がっ……!」
不意に男の体が強張った。
痙攣をし、口から気泡混じりの血を吐き出している。
「よぉ、不幸神父」
ハスキーな甘い声にハッとして眼を男の胸に向けると
細い女の腕が心臓を掴んだまま生えていた。
その周りは蛍光色に光り、ゆっくり女の手は引き抜かれていく。
「しかし、随分面白い体にされたもんだ」
クスクスと笑みを浮かべ、吸血鬼の屍を蹴って転がす。
ユーグの体を見て愉快そうにすると、愛用の一対の
小剣が鎖を砕いた。
「っく!」
突然支えを失い倒れ込むユーグを冷ややかに見下ろし
ゆっくりとモニカは笑った。
「人質1人取られた位でなんてザマ晒してるやら……」
その言葉にユーグが翠瞳に精気を灯し睨むと、小剣の柄で
軽く額を小突いた。

730 :名無しさん@ピンキー:2009/02/23(月) 09:35:59 ID:4Vs4I3HF
>>728
とりあえず乙。

731 :名無しさん@ピンキー:2009/02/23(月) 15:17:21 ID:9BCvwJvX
全部あぼ~んになった俺勝ち組^^
専ブラで>>728だけは見れたけど
男女比云々で女体化って、そこまでしてトリブラでエロパロやる意義ってなんなの?

757 :名無しさん@ピンキー:2009/03/06(金) 13:32:22 ID:whQYaNML
…誰?

758 :名無しさん@ピンキー:2009/03/06(金) 15:20:30 ID:X83SAq1J
>ヴァージル×エステル
騎士道精神が行き過ぎて…という風になるのか?

>>757
漫画版では未登場かもしれないが、
マンチェスター伯ヴァージル・ウォルシュという長生種


790 : ◆WdbK40Opts :2009/03/21(土) 10:32:21 ID:T7X3X8tr
「おや、潮を噴かれてしまいましたか」
ゆっくりと唇を舐めながら呟くと、弱々しく横たわり股間をしとどに
濡らす姿を見て、ハンカチを取り出して押し当てた。
シルクのツルリとした感触と、まだ刺激に弱い状態の
花芯や花弁をハンカチ越しの指が撫でていく感触に、
また少女の体が跳ねてしまった。



「セス様、それではまたいずれ」

男の手により身繕いを済ませられ、最初と変わらぬ姿で余韻に
浸る少女の枕元に札を置いて囁くと、ゆっくりと男は背中を向けた。
そして、足元の陰から徐々に床に溶け込んでいき、
そのまま姿を消し去った。

1人残されたセスはゆっくりと札に残る男の温もりに触れ、
そっと自分の唇に指を当ててみた。


「ん……男って皆ああなのかな……」



終わり

791 :名無しさん@ピンキー:2009/03/24(火) 01:57:36 ID:0Z5mes3u
>>790
今までになかった組み合わせGJ!
しかも何も言わずにSS投下だけしていくなんてクールな神だな…

826 : ◆WdbK40Opts :2009/08/05(水) 23:43:17 ID:kpFMBj1G
書かぬなら 書いてみせよう ホーホケキョ


鉄臭い臭いがする路地裏、何で切り裂かれたかも分からないが、
足首、胴体、首とスライスされた吸血鬼を前に黒髪の少女は笑っていた。
小刻みに踏まれるステップと、フラメンコの衣装のような黒いドレスの衣擦れだけが
辺りには響いた。

「グーテンアーベント、麗しい歌姫様」

いつからそこにいたのか、闇に紛れ込むかのような黒いスーツに
腰まである長い黒髪の男が立っていた。

「おじさんは誰?カーヤと踊る?」

蠱惑的な大きな瞳が、輝かない男の目を覗いた。
褐色の肌に黒髪、ロマ民族の特徴を持った少女は珍しい。
ゆえにカーヤ自身、なんどか人攫いに売春宿紛いの店に売られた同朋の話を聞いたことはある。
この男もそういう類か、はたまた自分の足元に転がる吸血鬼の知人か。
考えるように唇に指を当てていると、ゆっくりと手袋をはめた男の手がカーヤの手を取り、そして口付けた。

「わっ……おじさんたらっ!」

少し驚いたように目を見開き、何か言おうとした唇を塞ぎ、男は少女の舌をからめ取った。
肉は薄く、口内は柔らかかった。

「ふっ……んっんん!」

鼻にかかった高い声を漏らし、抗議するように自分の肩を叩く小さな手を押さえつけ男は唇を離した。

「今宵は私のために歌ってください、歌姫様。」

ふっと微笑みを浮かべると、男の手はカーヤの露出した腹部へとのびた。
まだ肉が薄く、撫でるとしなやかな筋肉が指を押し返す。
細身ながら無駄な贅肉が一切ないその体に興奮したのか、男の手はカーヤの胸にまで伸びた。

「やっやめてよ、カーヤはいい子なの!」

いやいやと首を振り、先ほどの口付けで酸素がまだ足りないのか、浅い息を繰り返す唇は唾液に濡れ、淫靡に照っていた。
そっと胸を撫でると、まだ丘陵ともいえない小さくなだらかな乳房は手のひらに収まり、そっとその頂にある乳首を擦ると小さな体が震えた。

「やっいやっ、やだぁっ」

膝が震えて、崩れ落ちそうな体を支えながら、男は左手で少女のスカートをまくり上げた。


829 :名無しさん@ピンキー:2009/08/06(木) 08:01:46 ID:chjI9uVr
>>826
GJ!しかし何故いつも魔術師ww

831 : ◆WdbK40Opts :2009/08/06(木) 12:24:02 ID:jRSO+DSp
>>829
トリブラで魔術師が一番好きだから。
次点でイオン様。

ただイオン様は★以外では逆レイプになりそうだし、魔術師のがねちこそうだから。


832 :名無しさん@ピンキー:2009/08/06(木) 22:15:49 ID:2cIx7ljU
>>831
イオンのも書いてください
おながいします!!!

834 : ◆WdbK40Opts :2009/08/06(木) 23:49:44 ID:jRSO+DSp
>>832
よーしパードレ張り切っちゃうぞー


「のぉ、時にイオンよおぬしは童貞なのじゃな?」
「は?」

深夜の朝食中に少女の姿をした祖母から言われた言葉に、よく似た少年は絶句した。
目の前には命の水と、柔らかい白パン、果物やサラダ。
実に健康的な朝のメニューだ、こうやって食生活を正すことで健康的な心身は養われる。
そう、まかり間違っても帝国貴族たるものどこぞの馬鹿神父のように痛んだ落とし物を食べるなど……
「妾を無視するとはいい度胸じゃのぉ」
「無視などしておりませぬ、祖母君。」
ただ現実逃避をしていただけです。―賢明にもその一言は喉奥に押し込み、イオンは意地悪く輝く祖母の目を見つめた。
「妾は心配なのじゃよ、孫のイオンはルックスは勿論のこと頭も良いし、剣の腕とてバイバルスから評された程……」
祖母からの優しい言葉に思わず眉を下げて、鼻奥が熱くなるイオンを見て、またミルカは意地悪な目をした。
「しかし、人を見る目は無く騙されやすいのじゃ!」
前例が前例なだけに古傷を抉られて、イオンは声を失い顔面蒼白といった所だ。
酸欠寸前の金魚のように口をパクパクする姿を見て、にんまりと笑うとミルカは席から立ち上がり、食事が並ぶテーブルの対岸にいたイオンのそばに行く。
「こぉんなにかわゆくて、家柄もよいのに騙され易いなど、色街を裸であるき股を開くようなものじゃ」
「祖母君、余はその……心に決めた相手と以外は」
「そういうことは童貞を卒業してからじゃ」

こうして、ミルカ祖母君の孫への愛情(と本人の好奇心)から、イオンの実践性教育が始まることになった。

「それで何故、余が呼び出されることに?」
不機嫌そうにハスキーボイスで問うたのは、至上の美姫の如き美しい女貴族だった。
高い身長に、形がよく豊かな乳房と実に肉感的な体をしている。
「以前の件でイオンとは関わりがあったし、これも何かの縁じゃよ」
こんな縁あってたまるか。―そう怒鳴り散らしたいのをこらえ、そのままアストは額に青筋を浮かべていた。
当事者のイオンと言えば逃げ出さないようにと、ミルカにがっちり腕を捕まれたまま申し訳無さそうにアストを見つめるだけで、あの若獅子のような気迫は感じられない。
ふぅと溜め息をつくと、そのままアストはイオンの方を向き唇を開いた。

「……お受けすればいいのじゃな?」

845 : ◆WdbK40Opts :2009/08/27(木) 19:02:18 ID:1WzwCPvO
ではお言葉に甘えて。
苦手な人には申し訳ないが、IDをNGお願いします。

セス+ミルカ+バイバルス×イオン。
女装、アナル、百合、一部ホモ注意。


イオンは今の状態を把握するのに頭がいっぱいになった。
昨晩自分の部屋で寝ていたのは覚えている。
しかし、そこからの記憶がまるでない。
手足を動かそうにも鎖で締められ、更には普段ほどの力も感じない。
硝酸銀水溶液を打たれたようだ。
しかし、一体誰が?過激派の手の者か、それとも……
そう悩んでいると廊下から足音が聞こえた。
足音は3つ――軽く素早い足取りが2つ、そして重くゆったりした足取りが1つ。
扉が開く。今すぐにでも舌を噛み切って死のう。
これ以上は、恥を晒すわけには行かない。
そうイオンが思った途端、かけられたのは意外な言葉だった。

「おぉ、イオン。どんな姿でも、かわゆいのぉ」

ケラケラと笑いながら言ったのは、愛らしい顔立ちの美少女だ。
しかし、その隣の少女も、更には後ろに控える偉丈夫も、イオンは良く知る人物だった。

「皇帝陛下っ!バイバルス卿!何故、このような事をっ!?」
ギョッとしたイオンが声を出すと、ニンマリとした笑みを浮かべ、セスが近寄って来た。

「イオンが筆卸を済ませたって聞いてね、ボクも一口乗ろうと思ったんだ。」

ここまで聞いて合点がいった。
黒幕は間違いなく皇帝と、自分の祖母だ。
そしてバイバルスは巻き込まれ、自分を部屋から運ぶのを手伝わされたのだろう。
実際問題として、あの2人の少女を目の前にして、要求を拒むのは不可能と言えるだろう。

「さて、それじゃあ早速見て見ようか」
諦めた眼差しをしていたイオンにそう告げると、セスは早速イオンの寝間着に手をかけた。
そして下着ごと勢いよくずり下ろすと、小振りで薄桃色のイオン自身が現れた。

「かーわいい、ふふふっ」
からかうような口調で告げると、セスは躊躇いなくイオン自身を口に含む。

「へっ陛下!行けませっん!」
ビクンと背中を仰け反らせてイオンが言うと、セスは更に満足そうに笑った。

「気にしない気にしない、バイバルスもスレイマンも昔はこうしてあげてたんだから~」

そうだったのか、イオンがショックを受けている間にセスはイオン自身を更に吸い上げた。

「っぅ、んんっうっ」

海外に頭の芯が溶かされそうになり、不意にイオンが目をそらすと 、更に驚くような光景があった。

851 :名無しさん@ピンキー:2009/08/29(土) 00:28:15 ID:B6OcHhCw
>>845
GJです!!!

862 : ◆WdbK40Opts :2009/09/26(土) 14:07:42 ID:Qt5AxMTn
紅茶色の髪がシーツの上に散らばる。
細く白い肢体にはうっすらと古傷、腹部には星形の痣。

「エステル、私の妹……」

そっと指を這わすと背筋が反り返り、つつましい乳房が揺れる。
彼女のラピスラズリに似た瞳は、今は開かれず、花弁に似た薄桃色の唇からは規則正しい吐息が漏れる。
イシュトヴァーンの聖女、祖国の新しき女王……
この赤毛は父に似たのだろう、自分と同じような色の髪だ。
酷く汚れた自分と、この愛らしい妹が唯一同じ色を纏っているようで、なんだかおかしかった。

そして、その愛らしい妹を今から自分が汚すのだと、背徳感に背筋が震えた。
手袋を外すと、まるで男のように筋張った自分の手が目に入った。
ブラッディ・メアリの名に相応しく、この手はいつも銃を持ち、部下すらも死に導いた。

「エステル、お前は美しい……」

体も、心も、自分のように汚れてはいない。
そっと乳房を手で包み込むと、しっとりと手に馴染んだ。
指先でそっと乳首をつまむとエステルの体が跳ねた。

「ぁ……ん……」

まだ目は覚めない、小さいが柔らかい胸だ。

「エステル……エステル……」




ごめん、力尽きたorz
メアリの口調が分からない……

863 :名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 21:54:32 ID:QpE21rFA
>>862
GJ

866 :名無しさん@ピンキー:2009/10/09(金) 04:43:12 ID:8SUnVc7a
>>862
遅くなりましたが、GJ。ありがとうございました!
いつも投下ありがたや~です。催促ではないんですが、アベエスは書かれないですか??

867 : ◆WdbK40Opts :2009/10/11(日) 15:05:06 ID:4iC0K3z2
>>866
メジャーカプなら探せばあるから、マイナーでくすぶるものをと……
単純に2人は純愛でいて欲しいのもあるけど。


870 :名無しさん@ピンキー:2009/10/12(月) 17:02:29 ID:zYM63OlJ
>>867
866です。レスありがとうございました。
マイナーでくすぶるもの…貴重ですよね。繰り返しですけど、いつもありがとうございます。
個人的にですが、アベエスってエロに持ち込むのがなかなか難しくって。メジャーカプだけど、それで飢えてる感があるのかもしれません。

長文失礼しました。

871 : ◆WdbK40Opts :2009/10/15(木) 17:25:07 ID:fPfe40Vt
エステルあまり書いたことないが、良かったら……


「ふぅ……」
白いシーツの上に尼僧服を載せながらエステルは溜め息をついた。
明日でこの尼僧服ともお別れ、還俗した自分は教皇庁にいた時とは違う責務を背負うことになる。
そして、あの神父たちとも別れることになる……。
不意に、つきりと胸の辺りが痛くなった。

故郷にいた頃の自分は、吸血鬼はただ敵で、馬鹿馬鹿しい小さな正義を必死に振りかざしていた。
けれど、長命種にも正義はあって、同じ痛みを感じて、そして笑いあえた。
それを自分に教えてくれたのは、あの銀色の髪をした神父だった。
きっともう、彼と自分が直接話すことはなくなるだろう。
ならば、せめて最後に――。

「こんな夜中にどうしたんですか?エステルさん」
銀髪の神父――アベルは驚いたようにしていたが、部屋を訪れたエステルを快く招き入れてくれた。
部屋の中には、彼の着替えなどがつまった大きな鞄、それくらいしか持ち込んだ荷物はないらしく、至って片付いていた。

「神父様、多分……明日は話せないと思いますから、今日のうちに言っておきます。」
「へ?も、もしやこの間エステルさんのおかず摘み食いしたこととか……あ、それとも経費ちょろまかそうと画策したのを……」
いつものように1人百面相をするアベルを見ながら、ゆっくりとエステルは微笑んだ。
「違います、神父様。……あたし、神父様が好きです。」
迷いのないはっきりとした言葉、今までどうしても言葉に出来なかった淡い恋心をついに伝えたのだ。
不思議と恥ずかしさは無かった。
ただ、つっかえ物を吐き出した安心感にエステルは微笑んだ。
告白された側のアベルは、一瞬面食らったように目を丸くしてから、すぐに頬を赤くしてそしてクネクネと身悶えていた。
「あ、あはは……エステルさんたら、改まってそんな……」
「本当ですよ、確かに神父様は情けないし、意地汚いし、女々しいし、すぐに調子に乗るし……」
「うぅ……」
図星ばかりを言われ、困ったように眉を下げながらアベルはエステルを見つめていた。
エステルもそれが分かったのか、大きなラピスラズリの目を細めてアベルに抱きついた。

「けど、優しくて、暖かくて……」
大好き。

878 :名無しさん@ピンキー:2009/10/15(木) 23:04:01 ID:SXqdBDsu
>>871-877
870です。結局催促したみたいになってしまって、すみませんでした。
そして、ありがとうございます…!!エステル嬢が初めてなのにアベルに「大丈夫」と微笑むとことか、アベルが情けなくも優しいとことか、アベエス堪能しました。
嬉しかったです。どうもありがとうございました!

900 : ◆WdbK40Opts :2010/03/23(火) 00:11:50 ID:PZYDPeO/
>>899
鳥間違えた……orz
いつもの魔術師です。

901 :名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 23:09:52 ID:ecHXIu/c
>>900
魔術師乙!

922 :魔術師 ◆HU7XfvOYA2 :2010/09/25(土) 07:17:53 ID:cCTKF2LL
ゲルマニクスに秋はない。

「寒っ!なんですか、この寒さ!昨日まであんなに暑かったのに!」
「アベル、少しは落ち着きなさい……」
漆黒の僧衣を纏った背の高い神父が騒ぐ横で、緋色の法衣を纏った麗人が呆れたように告げた。
事前に教授なり、猟犬なりに地元の講義を受けさせた方が良かったか、とカテリーナが引率の教師のような考えを抱いていると、不意にアベルと目があった。
「あの、私が寒いってことは、カテリーナさんも寒いんじゃないですか?」
今にも鼻水が垂れそうなほど、鼻を真っ赤にしながら、アベルは首を傾げた。
その様が余りにも滑稽に見えて、困ったように微笑むと、カテリーナはそっとアベルの頬に触れた。
「人の心配をするより、貴方の方がつらそうに見えるわ」
「え、いや、そんなことありませんよ!そ、そりゃあ、暖かい紅茶の1つも飲めたら言うことなしですが!」
ワタワタと顔の前で手を振り、目尻を下げた笑顔を浮かべるも、本音がだだ漏れなアベルに、つい吹き出してしまう。
それから、ゆっくりと手を下ろし、考えるように肩をすくめた。
「そうね、どこかでお茶にするのも悪くないわ」
「ほ、ほんとですか!?」
カテリーナの同意を得た、となれば同僚たちから怒られもすまい、と満面の笑みを浮かべるアベルに、また1つ吹き出してしまい、カテリーナはアベルの手をゆっくりと包み込んだ。
「これは任務ではなく、デートとして考えていいのかしら?」
「デ、……って、はい!?」
「そう、『はい』ね」
否定の言葉を告げられないまま、カテリーナに見つめられていると、なんとなく否定できなくなってしまい、アベルは情けなく微笑んだ。
「そ、それじゃあ、私で良かったらエスコートさせて頂きます」
そう告げながら、ゆっくりとカテリーナの手を握って、喫茶店を探して歩きだした。


終わり


エロなしですみません。
何かリクエストあれば書きます。

923 :名無しさん@ピンキー:2010/09/26(日) 22:50:25 ID:hwRer5Lr
>>922
GJ!ほのぼのカテアベに癒されたぜ

リクエストOKのお言葉に甘えてトレカテをお願いしたい

924 :魔術師 ◆HU7XfvOYA2 :2010/09/27(月) 13:36:13 ID:ROiFs+jF
>>923
了解!リクエストありがとうございます。

赤い。真っ赤な世界で、その光に照らされた金色の光が、俺の最重要情報だ。
その日、俺はミラノ公の所有物になった。

数日前から熱が出たミラノ公は、剣の館にある自室で伏せっていた。
本来ならば、何もせずに安静にしているべきなのだろうが、枢機卿という立場柄、彼女が手ずから処理する必要のある書類も多かった。
「ミラノ公」
「あら……どうかした?」
手に持っていた万年筆が書類に幾つかの染みを作っていたのに気付き、微かに眉を寄せながらカテリーナはトレスに目をやった。
普段から白い肌は、今や血の気を失い青ざめている。
「ミラノ公、先ほどから作業が遅れている。一度、休息を取ることを推奨する。」
「ありがとう……でも、まだ」
書類が片付いていない、と続けようとした瞬間、トレスに向き直ろうとした体がバランスを崩した。
「ミラノ公、損害報告を……」
とっさにトレスが受け止めたその体は、ひどく軽かった。
疲れから意識が途絶えたのか、目は伏せられ、体には力がこもらない。
「ミラノ公……」
腕に力を込め、か細い彼女の体を抱き上げると、トレスはじっと表情を見つめた。
自分の中に残された記録にも、彼女が弱っている表情はほとんどない。
ゆっくりとカテリーナの体をベッドに寝かせ、トレスは水差しに水をいれようと背を向けた。
「……トレス神父」
うっすらと目を開けたカテリーナが、ゆっくりと名を呼ぶと、トレスは水差しを持ったまま顔を向けた。
「ミラノ公、損害報告を」
「大丈夫。少し疲れただけよ……」
ふっ、と微笑んだカテリーナの表情に、トレスは無言のまま手を差し伸べ、頬に触れた。
「神父トレス?どうしたの?」
「……ミラノ公、休息を取ることを推奨する。」
静かな、抑揚のない口調だったが、トレスのガラスの瞳は、反論を許さないほどの強い光を映して見えた。
珍しくムキになったように見えるトレスに、困惑したような表情を浮かべて、カテリーナは微笑んだ。
「大丈夫よ、それに後少しだもの……」
「否定、俺の最優先事項はミラノ公の無事だ。」
再び強い口調で告げると、トレスはゆっくりとカテリーナの額に手を置いた。

未分類 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2013/03/30 02:00
« Prev | HOME | Next »