【キノの旅】時雨沢恵一総合スレPart?【アリソン】
本スレURL:http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319030146 24 :名無しさん@ピンキー:2011/10/30(日) 23:35:03.60 ID:hqyf8hPR 「大丈夫、よっぽどのことがないかぎりボクは生きていますよ。」
キノ様が自分の肩に寄せられたシズ様の頭をなでながら、明るく答えた。
「こうして、またシズさん達に会えたし。けっこう運がいいんです」
シズ様はキノ様を抱き寄せたままで言った。
「キノさん、好きだ」
「……ありがとうございます。両思いだったんですね」
キノ様がくすぐったそうに笑う。
シズ様が手をゆるめてキノ様の顔を見る。
キノ様はそっとシズ様のくちびるにキスをした。
私はどこまでシズ様といっしょにいたらいいのか分からなくなって、息をひそめてそばに伏せていた。
白い雪の上なので、二人とも私のことなど忘れているだろう。
断ってコテージに戻るべきか、黙っていなくなるか、このまま見守っているか。
迷いながら成り行きを眺めている。
シズ様は昔の似た様な出来事を思い出して、顔を曇らせた。
キノ様が首をかしげてのぞきこむ。
「お腹、大丈夫かい?」
「夕ご飯、たくさん食べてますが、大丈夫です。なぜですか」
シズ様がキノ様のお腹をなでた。
「なんですか!」
さすがにおどろいてキノ様が声を出した。
「昔、俺にキスをしたあとお腹が痛くなった子がいて……。」
シズ様、いくらなんでもそんなことをこの場で言わなくても。
あまりの進展のなさに、私はますます自分がどうしていいかわからなくなった。
26 :名無しさん@ピンキー:2011/10/31(月) 20:20:12.48 ID:/HajDqBE END?
可愛いお話だなあ。記念すべき一作目だね! 乙おつ!
32 :名無しさん@ピンキー:2011/11/01(火) 23:36:25.36 ID:48nspUAk >>26
>>31
ありがとうございます。
33 :名無しさん@ピンキー:2011/11/01(火) 23:41:58.08 ID:48nspUAk 書き込むたびID変わるみたいです。
今回初めての投稿なので、みなさん色々教えてください。
今日はこれだけです。
25続き
寝室の中の小さなテーブルに小さなランプがおいてあった。
リビングからもってきた瓶や水差しも並べておいてある。
キノが直立してシズを見上げているので、シズは笑いかけてみた。
はっと驚いたようにキノは動いて、あわててテーブルの上の箱を手にとってシズに差し出した。
「これ、使ってください」
ゴムが12枚入った箱だった。
「あ、やっぱり足りませんか?
薬屋のおばさんが
『一個だけ、恥ずかしそうにそっとわたすんだよ』
って教えてくれたんだけど……。
念のためにもう一個買ってあるので持って来ます。」
シズはさっきエルメスが『キノは初めてだから準備がたいへんだった。』と言っていたのはこれだったかのか、と気がついて笑い出してしまった。
「ええ、おかしかったですか?あれ?」
ドアをあけて出て行こうとするキノの腕をつかまえて笑いながら首をふった。
「充分だよ、薬屋のおばさんが言っていたのは正しいよ」
『ただし、箱の中身を一個だけと教えてくれたんだろうけどね』
と言う言葉は飲み込んだ。
「キノさん、可愛いよ」
抱き寄せてキスをする。
34 :名無しさん@ピンキー:2011/11/01(火) 23:47:19.79 ID:I9LA1W8W >>33 おおー神キターーーーー!!! おつかれさまです! 続きを全力で希望!
IDは書き込むたびではなく日付が変わるごとに(24時間ごと)変わるよ。
なのでコテハン(名前の欄に入力した適当なペンネーム)を名乗る人も、以前はよくいたよ。
違う小説の連載が同時に始まっちゃったときなんかに混乱するから。
最近は過疎っているので、特に気にする必要もないかも。
ただ、また違う小説をここで書く予定があるのなら、作っておくと「おおあの人!」と
読む側はわかりやすくて助かるかも。
とりあえず男前なキノに全力で萌えた。一個ってwwwwそれじゃないwww
35 :名無しさん@ピンキー:2011/11/02(水) 04:39:28.65 ID:/CD+MAdl >>33
グッド!
潔く続き待ち!
>>34
ナイスアドバイス
一応トリップの付け方は名前欄に
名前#好きな文字列
って打てば良い。
37 :24:2011/11/02(水) 18:25:19.75 ID:tuom3pFv >>33 続き
そのまま抱きかかえて、ベットに座る。
キノがひざのうえに座る形になった。
肩を抱いて、またくちびるを重ねる。歯があたるカチンという音がした。
「キス、はじめて?」
キノがうなずく。
「じゃあ、体の力を抜いて俺によりかかって、薄く口をあいてごらん。
舌を入れるけど、噛まないで」
うなずいたキノのあごをシズはそっともちあげて、またくちびるを重ねる。
シズはちゅっと音をたてて口を吸った。
舌をキノの歯の間に差し入れる。
緊張して硬くなったキノの舌をなめ、口の中をゆっくりと味わうように動かした。
「ん……」
口の中を蹂躙するやわらかくて熱くぬめる感覚に、キノはくらくらしてきた。
たまらず大きく口をあけると、シズはキノの舌をそっと甘噛みする。
優しく噛まれた舌から、じんと頭にしびれるような快感がやってきた。
「は、」
キノは思わずのけぞって顔を離すと、首の後ろを手で支えてそのままベットの上に横たえられた。
うえから覆いかぶさるようにして再びくちびるをふさがれる。
逃げ場のなくなったキノは、シズの深いキスをただうけとめる。
シズの舌の動きでキノの口の中は上あごや下あごが軽くなったみたい敏感になって、小さな摩擦にも体にピリピリするような快感がやってきた。
「ああ」
切なくなって声がもれた。
「シズさん」
握っていた手をゆるめて、シズの首に手をまわす。
シズが微笑み返してから、キノの耳を軽く噛んだ。
「あ」
チカチカとまた快感がはじける。
シズの手はキノの胸を包んだ。
42 :名無しさん@ピンキー:2011/11/04(金) 05:23:09.64 ID:Db+Ibkx+ >>37 続き
キスをしながら柔らかくもむ。
弾力があって、手のひらでちょうど包めるふくらみが、手の中でゆれるたびにキノの口から声が漏れた。
シズは、シャツ越しの感触がもどかしくなって、ボタンに手をかけ前を開けていった。
肌着をまくりあげて直に手を触れるとキノの体がビクリとふるえた。
「恥ずかしい」
「きれいだよ」
荒い息の間にかすれた声をかわす。
捲り上げた肌着の下から白い肌の上にちいさなピンクの突起が見えている。
シズがつまむと
「あっ」
キノがのけぞった。
43 :名無しさん@ピンキー:2011/11/04(金) 21:10:32.50 ID:Db+Ibkx+ >>42 続き
両手でふくらみをやさしくもちあげると、キノはせつなそうなため息をついた。
キスをしながら声をかける。
「痛かったら言うんだよ。なんだか歯止めが利かなくなりそうで怖いから」
「はい」
乳首を親指で転がす。
「あっ」
首にまわした手にぎゅっと力が入る。
乳首を口に含んで吸い上げると、
「ああ」
髪の毛をくしゃくしゃとかきあげられた。
ふくらみをもみながら、左右の胸にキスをする。
乳首に手や口が触れるたびにキノは声をあげて背中をそらす。
シズは夢中になって、胸を弄った。
乳首を甘噛みすると、「あ!」キノがひときわ大きな声を出して体をふるわせ
しがみつく腕の力を強めた。
「くぅ」
しばらく硬く緊張していたがガクンと脱力し、はぁと大きく息をはいた。
「シズさん、熱い。」
息もきれぎれにキノが声をかける。
二人とも服を着たままだった。
キノは脱力してしまって手があがらないようだ。
シズがキノの服を手早く脱がせ、脱がせた服を椅子に掛ける。
キノに毛布をかぶせて自分のセーターを脱ぎながら、キノに話す。
「キノさんのこといつも思ってたんだよ」
キノはゆっくり起き上がって、ベット際で靴を脱ぐシズを見る。
「いつも?」
シズはTシャツを脱ぐとそばにきて、キノの手をとって腹にある傷跡をさわらせた。
「あのときの傷。消えないで跡に残ってるんですね」
「うん、キノさんに縫ってもらったこの傷を見るたびに、世話をしてもらったことを思い出して『どうしているかな』って、だからキノさんのことが頭から離れる事がなかった」
「そうですか……」
「キノさんが忘れていても俺はキノさんのことをずっと思っていたんだよ。
あのときいっぱいキノさんに飲まされた塩水の味もいっしょに思い出すんだけどね。」
「生理的食塩水です。出血がひどかったから脱水症にならないようにって」
「うん、ありがとう。本当に感謝してる」
シズはキノを抱き寄せた。
「また、こうしていっしょにいられるなんて夢みたいだ」
49 :名無しさん@ピンキー:2011/11/05(土) 16:37:22.62 ID:fWnelIzJ グッド!
乙です!
51 :24:2011/11/06(日) 15:32:11.56 ID:dOU/eaVY >>49
>>50
ありがとうございました。
お二人だけでも、よろこんでいただけたようで、ほっとしました。
これを書いていて気がついたんですが
「船の国」でお腹の傷をキノに縫ってもらったシズ。
良く考えたら、お腹の傷なんて縫ってもそのあと動いたら大出血です。
きっと縫った後で瞬間接着剤かなんかで固定したんだろうけど、しばらく絶対安静です。
ということは、シズさんの清拭や下の世話までキノさんがやっていたってことですね。
陸には出来ないし、あ、ティーも手伝ったのかな。
シズがうなだれて
「俺、お婿にいけない」
キノがぼそっと
「興味ないですから、粗相のないようにお願いします」
ティーが原因者のくせに
「はやくしろ」
とか
想像して笑ってしまいました。
52 :名無しさん@ピンキー:2011/11/06(日) 18:49:00.30 ID:QEYyv3XR >>24 俺も楽しんでたからなっww おつおつ!
しかし初っ端からハードルガン上げレベルのがすげーびびってる。本職の人?
細かい部分の描写まで楽しいエロパロなんて久しぶりに読んだわ。
最後のオチまで気がはいってる感じで、一本のお話としての愛を感じたわー。
本当におつ! 更新を待ってるの時間が楽しかったよー!
53 :名無しさん@ピンキー:2011/11/07(月) 00:55:45.50 ID:AzuTtxi7 「ただいま!ソウ」
オレが、窓から差し込む穏やかな春の光にまどろんでいると、ドアを勢い良く開けて、この小さな家の主が戻ってきた。
黒く長い髪。色気のない作業着。そしてカメラ。
「はいよ。お帰り、フォト」
オレはそう言った。
彼女の名前はフォト。
もちろん本名じゃない。
単なる通り名だけど、この国の人は、みんな彼女をそう呼ぶ。
彼女が―――
あの商人たちに毎日のように陵辱されていたころ、こんな名前ができるなんて考えもしなかった。
58 :名無しさん@ピンキー:2011/11/07(月) 01:12:13.70 ID:0UG0QERv >>24,>>53
GJ!
フォト……
59 :名無しさん@ピンキー:2011/11/07(月) 17:12:36.97 ID:RopezPPY >>53 GJ!!! 誰かがやってくれるとおもってた!
60 :24:2011/11/08(火) 05:19:05.99 ID:lycM7JJ5 53さん 本当におつ!です。
一人で書いてて恥ずかしかったのでうれしいです。
>>52,>>58
ありがとうございます。
こんなにほめていただいて、プリントアウトして壁にはっておきたいくらいうれしいです。
投稿した部分は話の一部で、前の部分を自分のブログに載せました。
エロパロ部分は全部投下したので、エロじゃなくても読んでやるよ、というかたは遊びに来て下さい。
http://blog.goo.ne.jp/aiko2011_2011
拙作、ご覧いただきありがとうございました。
63 :名無しさん@ピンキー:2011/11/09(水) 20:55:45.58 ID:18x0mCTI >>62 申し訳ないんだが今夜は冷え込むそうだから何か着て待ってくれ もうちとかかるから。
どなたか投稿しようとしていた方の出鼻をくじいてしまったんなら申し訳ない。
気にせず先に行ってくれ。
71 :名無しさん@ピンキー:2011/11/10(木) 00:20:37.31 ID:TCadcb+A これは良い
素敵師匠・・・
72 :名無しさん@ピンキー:2011/11/10(木) 05:21:50.55 ID:Mr5lfTpc >>63
GJ!
73 :63:2011/11/10(木) 10:47:22.19 ID:wWWc7g9I >>71-72 ありがとうございますー!
本当は本番ギシアンの入ったのを書きたかったんだけど予想外に時間がなくて
お蔵入りしていたストックを出したら、ちょっとエロさが足りなかったなとorz
暴力夫婦漫才みたいになってる気がしますw
というわけでもっと師弟好きが増えるといいなー…という気持ちをこめての投下でした。
88 :名無しさん@ピンキー:2011/11/19(土) 21:53:56.45 ID:uADujAQR >>63
そうそれ!
キノ様が自分の肩に寄せられたシズ様の頭をなでながら、明るく答えた。
「こうして、またシズさん達に会えたし。けっこう運がいいんです」
シズ様はキノ様を抱き寄せたままで言った。
「キノさん、好きだ」
「……ありがとうございます。両思いだったんですね」
キノ様がくすぐったそうに笑う。
シズ様が手をゆるめてキノ様の顔を見る。
キノ様はそっとシズ様のくちびるにキスをした。
私はどこまでシズ様といっしょにいたらいいのか分からなくなって、息をひそめてそばに伏せていた。
白い雪の上なので、二人とも私のことなど忘れているだろう。
断ってコテージに戻るべきか、黙っていなくなるか、このまま見守っているか。
迷いながら成り行きを眺めている。
シズ様は昔の似た様な出来事を思い出して、顔を曇らせた。
キノ様が首をかしげてのぞきこむ。
「お腹、大丈夫かい?」
「夕ご飯、たくさん食べてますが、大丈夫です。なぜですか」
シズ様がキノ様のお腹をなでた。
「なんですか!」
さすがにおどろいてキノ様が声を出した。
「昔、俺にキスをしたあとお腹が痛くなった子がいて……。」
シズ様、いくらなんでもそんなことをこの場で言わなくても。
あまりの進展のなさに、私はますます自分がどうしていいかわからなくなった。
可愛いお話だなあ。記念すべき一作目だね! 乙おつ!
>>31
ありがとうございます。
今回初めての投稿なので、みなさん色々教えてください。
今日はこれだけです。
25続き
寝室の中の小さなテーブルに小さなランプがおいてあった。
リビングからもってきた瓶や水差しも並べておいてある。
キノが直立してシズを見上げているので、シズは笑いかけてみた。
はっと驚いたようにキノは動いて、あわててテーブルの上の箱を手にとってシズに差し出した。
「これ、使ってください」
ゴムが12枚入った箱だった。
「あ、やっぱり足りませんか?
薬屋のおばさんが
『一個だけ、恥ずかしそうにそっとわたすんだよ』
って教えてくれたんだけど……。
念のためにもう一個買ってあるので持って来ます。」
シズはさっきエルメスが『キノは初めてだから準備がたいへんだった。』と言っていたのはこれだったかのか、と気がついて笑い出してしまった。
「ええ、おかしかったですか?あれ?」
ドアをあけて出て行こうとするキノの腕をつかまえて笑いながら首をふった。
「充分だよ、薬屋のおばさんが言っていたのは正しいよ」
『ただし、箱の中身を一個だけと教えてくれたんだろうけどね』
と言う言葉は飲み込んだ。
「キノさん、可愛いよ」
抱き寄せてキスをする。
IDは書き込むたびではなく日付が変わるごとに(24時間ごと)変わるよ。
なのでコテハン(名前の欄に入力した適当なペンネーム)を名乗る人も、以前はよくいたよ。
違う小説の連載が同時に始まっちゃったときなんかに混乱するから。
最近は過疎っているので、特に気にする必要もないかも。
ただ、また違う小説をここで書く予定があるのなら、作っておくと「おおあの人!」と
読む側はわかりやすくて助かるかも。
とりあえず男前なキノに全力で萌えた。一個ってwwwwそれじゃないwww
グッド!
潔く続き待ち!
>>34
ナイスアドバイス
一応トリップの付け方は名前欄に
名前#好きな文字列
って打てば良い。
そのまま抱きかかえて、ベットに座る。
キノがひざのうえに座る形になった。
肩を抱いて、またくちびるを重ねる。歯があたるカチンという音がした。
「キス、はじめて?」
キノがうなずく。
「じゃあ、体の力を抜いて俺によりかかって、薄く口をあいてごらん。
舌を入れるけど、噛まないで」
うなずいたキノのあごをシズはそっともちあげて、またくちびるを重ねる。
シズはちゅっと音をたてて口を吸った。
舌をキノの歯の間に差し入れる。
緊張して硬くなったキノの舌をなめ、口の中をゆっくりと味わうように動かした。
「ん……」
口の中を蹂躙するやわらかくて熱くぬめる感覚に、キノはくらくらしてきた。
たまらず大きく口をあけると、シズはキノの舌をそっと甘噛みする。
優しく噛まれた舌から、じんと頭にしびれるような快感がやってきた。
「は、」
キノは思わずのけぞって顔を離すと、首の後ろを手で支えてそのままベットの上に横たえられた。
うえから覆いかぶさるようにして再びくちびるをふさがれる。
逃げ場のなくなったキノは、シズの深いキスをただうけとめる。
シズの舌の動きでキノの口の中は上あごや下あごが軽くなったみたい敏感になって、小さな摩擦にも体にピリピリするような快感がやってきた。
「ああ」
切なくなって声がもれた。
「シズさん」
握っていた手をゆるめて、シズの首に手をまわす。
シズが微笑み返してから、キノの耳を軽く噛んだ。
「あ」
チカチカとまた快感がはじける。
シズの手はキノの胸を包んだ。
キスをしながら柔らかくもむ。
弾力があって、手のひらでちょうど包めるふくらみが、手の中でゆれるたびにキノの口から声が漏れた。
シズは、シャツ越しの感触がもどかしくなって、ボタンに手をかけ前を開けていった。
肌着をまくりあげて直に手を触れるとキノの体がビクリとふるえた。
「恥ずかしい」
「きれいだよ」
荒い息の間にかすれた声をかわす。
捲り上げた肌着の下から白い肌の上にちいさなピンクの突起が見えている。
シズがつまむと
「あっ」
キノがのけぞった。
両手でふくらみをやさしくもちあげると、キノはせつなそうなため息をついた。
キスをしながら声をかける。
「痛かったら言うんだよ。なんだか歯止めが利かなくなりそうで怖いから」
「はい」
乳首を親指で転がす。
「あっ」
首にまわした手にぎゅっと力が入る。
乳首を口に含んで吸い上げると、
「ああ」
髪の毛をくしゃくしゃとかきあげられた。
ふくらみをもみながら、左右の胸にキスをする。
乳首に手や口が触れるたびにキノは声をあげて背中をそらす。
シズは夢中になって、胸を弄った。
乳首を甘噛みすると、「あ!」キノがひときわ大きな声を出して体をふるわせ
しがみつく腕の力を強めた。
「くぅ」
しばらく硬く緊張していたがガクンと脱力し、はぁと大きく息をはいた。
「シズさん、熱い。」
息もきれぎれにキノが声をかける。
二人とも服を着たままだった。
キノは脱力してしまって手があがらないようだ。
シズがキノの服を手早く脱がせ、脱がせた服を椅子に掛ける。
キノに毛布をかぶせて自分のセーターを脱ぎながら、キノに話す。
「キノさんのこといつも思ってたんだよ」
キノはゆっくり起き上がって、ベット際で靴を脱ぐシズを見る。
「いつも?」
シズはTシャツを脱ぐとそばにきて、キノの手をとって腹にある傷跡をさわらせた。
「あのときの傷。消えないで跡に残ってるんですね」
「うん、キノさんに縫ってもらったこの傷を見るたびに、世話をしてもらったことを思い出して『どうしているかな』って、だからキノさんのことが頭から離れる事がなかった」
「そうですか……」
「キノさんが忘れていても俺はキノさんのことをずっと思っていたんだよ。
あのときいっぱいキノさんに飲まされた塩水の味もいっしょに思い出すんだけどね。」
「生理的食塩水です。出血がひどかったから脱水症にならないようにって」
「うん、ありがとう。本当に感謝してる」
シズはキノを抱き寄せた。
「また、こうしていっしょにいられるなんて夢みたいだ」
乙です!
>>50
ありがとうございました。
お二人だけでも、よろこんでいただけたようで、ほっとしました。
これを書いていて気がついたんですが
「船の国」でお腹の傷をキノに縫ってもらったシズ。
良く考えたら、お腹の傷なんて縫ってもそのあと動いたら大出血です。
きっと縫った後で瞬間接着剤かなんかで固定したんだろうけど、しばらく絶対安静です。
ということは、シズさんの清拭や下の世話までキノさんがやっていたってことですね。
陸には出来ないし、あ、ティーも手伝ったのかな。
シズがうなだれて
「俺、お婿にいけない」
キノがぼそっと
「興味ないですから、粗相のないようにお願いします」
ティーが原因者のくせに
「はやくしろ」
とか
想像して笑ってしまいました。
しかし初っ端からハードルガン上げレベルのがすげーびびってる。本職の人?
細かい部分の描写まで楽しいエロパロなんて久しぶりに読んだわ。
最後のオチまで気がはいってる感じで、一本のお話としての愛を感じたわー。
本当におつ! 更新を待ってるの時間が楽しかったよー!
オレが、窓から差し込む穏やかな春の光にまどろんでいると、ドアを勢い良く開けて、この小さな家の主が戻ってきた。
黒く長い髪。色気のない作業着。そしてカメラ。
「はいよ。お帰り、フォト」
オレはそう言った。
彼女の名前はフォト。
もちろん本名じゃない。
単なる通り名だけど、この国の人は、みんな彼女をそう呼ぶ。
彼女が―――
あの商人たちに毎日のように陵辱されていたころ、こんな名前ができるなんて考えもしなかった。
GJ!
フォト……
一人で書いてて恥ずかしかったのでうれしいです。
>>52,>>58
ありがとうございます。
こんなにほめていただいて、プリントアウトして壁にはっておきたいくらいうれしいです。
投稿した部分は話の一部で、前の部分を自分のブログに載せました。
エロパロ部分は全部投下したので、エロじゃなくても読んでやるよ、というかたは遊びに来て下さい。
http://blog.goo.ne.jp/aiko2011_2011
拙作、ご覧いただきありがとうございました。
どなたか投稿しようとしていた方の出鼻をくじいてしまったんなら申し訳ない。
気にせず先に行ってくれ。
素敵師匠・・・
GJ!
本当は本番ギシアンの入ったのを書きたかったんだけど予想外に時間がなくて
お蔵入りしていたストックを出したら、ちょっとエロさが足りなかったなとorz
暴力夫婦漫才みたいになってる気がしますw
というわけでもっと師弟好きが増えるといいなー…という気持ちをこめての投下でした。
そうそれ!